タール闘病記 15
嬉しい話・怖い話・
今日はますます表情に元気さが見られます。
傷口がくっついてきて痒いのか、掻こうとするので、面会の間気を紛らわそうとあの手この手(おやつで気を引いたり、話しかけたり、足を押さえたり。)
ちゃんと大人しく静養して下さい。
11日にお腹に硬く大きな腫瘍を見つけ、タールの闘病が始まりました。摘出してもらったら拳ほどの大きさで、一部溶けて膵臓にも炎症を引き起こしていたそうです。
他の一部はどこかに癒着し、お腹が痛かっただろうと言われました。
14才で心臓内部が狭まっており、微妙な投薬調整を続けて良い状態を保っていますが、少しバランスが変わるたびに調整してもらはないと、発作が起きたりと危うい毎日を送っていました。(発作時に死に至る事もあるとお聞きし、肝に銘じながら日々暮らしていました。)
今回の闘病中も、とにかく心臓に負担を掛けないことを第一に考えていただきながらの毎日でした。
検査も長時間に渡るMRIやCTは避け、注射器による細胞採取の遺伝子検査でリンパに悪性の物が見つかり、同時にお腹の腫瘍も悪性と判明しました。
体力と本犬の状態と病気の進行の順番など、かなり時間を掛けて相談した結果、まずお腹の腫瘍を外科手術で取り除いていただきました。
その際先生の気になられていた、リンパの一部を腫瘍の摘出と同時に素早く大きめに採取して、遺伝子以外の検査にも出して、今後のリンパ腫との戦いに望む方向性を決めるために再検査に出していただきました。
検査の結果、リンパ腫の可能性はほぼ無くなりました。お腹の腫瘍のせいだったかもしれません。
90パーセント以上の検査結果を誇る検査でも、異なる結果が出ることがあるのですね。
今回の結果はタールにとっては嬉しいことですが、お腹の悪者退治よりまず抗がん剤の内科治療を始めていたら、体力が落ち外科手術まで出来なかったかもしれません。その前にもうタールはいなかったかもしれません。
今、どう受け止めるべきか、少し混乱していますが、タールにとっては
本当にすばらしい先生に巡り合えて良かった。
そしてたくさんの方に応援してもらったことで、焦らずに一番良い結果にたどり着けて、本当に良かった、そう思っています。
タールは近日中に退院できる見込みです。
2013年6月28日|ペットケア
タール闘病記9
6月22日夜8時55分タールの麻酔が始まりました。
14才という年齢もあり、目の前ですぐにふらふらっと・・・。
その後心臓への負担を最小限に抑えるため、超微妙なさじ加減をしながら素早く麻酔量を調節し・・・・すぐに目の前で眠りました。
そのまますっと抱きかかえられて手術室に。あっという間に手術が始まりました。
(タール、元気にとは言えないけど、とにかく生きて戻ってきて。頑張ってもう一度目を明けて!)と心の中で念じながら見つめていました。
手術が始まって30分も立たない間に、外から触っていた形の大きな塊がしっかり取り出され、切除されました。
心臓は手術には耐えてくれた。次は無事に目覚めてくれるかどうか。心臓が持つかどうか。
4年前とはやはり比べ物にならないほど目覚めが遅い・・・。
酸素量を加減しながら酸素マスクに切替られました。
徐々に無理をさせずゆっくり目覚めを待つ・・・。
なんども口元の酸素マスクを嫌がるそぶり。その度に口元の差し込み方や酸素量を加減してもらっている様子。
タールの身体は震えている。先生に尋ねると、切除の痛みと他にも色々痛いらしい。
ただ痛み止めも心臓の兼ね合いから安易には打てないらしく、少しだけ注射してもらっていた。
麻酔が切れたのを確認後、酸素室に運ばれて行きました。
長い長い時間が流れ・・・。まだ完全に横たわったまま口元がふわふわしている。
麻酔は切れたはずなのに、やはり目覚めが遅い。
そして・・・・突然ふっと目覚めた!
ありがとうタール。
頑張った!本当に良く頑張ったね。痛い思いを何度もさせてごめんね。
切除した物体を観察すると、かなり痛みがあった様子。
10歳以上のコーギーにはほとんど見られると言われているヘルニアの痛みかと思っていたけれど、最近腰を丸めて痛そうに歩いていたのは、この腫瘍のせいもあっただろう言うことでした。
組織の一部が溶け出して内臓を刺激している部分と、お腹の内部に引きつれを起こさせていたそうです。考えると痛いのがなんとなくわかります。
まず、1個無事に悪者を退治できました。
術後の経過も無事に乗り越えられますように。
いつも2匹でお留守番しているローラーも1匹で少し寂しそうにしています。
早くタールが戻って来られると良いね。
2013年6月23日|ペットケア