タール闘病記9
6月22日夜8時55分タールの麻酔が始まりました。
14才という年齢もあり、目の前ですぐにふらふらっと・・・。
その後心臓への負担を最小限に抑えるため、超微妙なさじ加減をしながら素早く麻酔量を調節し・・・・すぐに目の前で眠りました。
そのまますっと抱きかかえられて手術室に。あっという間に手術が始まりました。
(タール、元気にとは言えないけど、とにかく生きて戻ってきて。頑張ってもう一度目を明けて!)と心の中で念じながら見つめていました。
手術が始まって30分も立たない間に、外から触っていた形の大きな塊がしっかり取り出され、切除されました。
心臓は手術には耐えてくれた。次は無事に目覚めてくれるかどうか。心臓が持つかどうか。
4年前とはやはり比べ物にならないほど目覚めが遅い・・・。
酸素量を加減しながら酸素マスクに切替られました。
徐々に無理をさせずゆっくり目覚めを待つ・・・。
なんども口元の酸素マスクを嫌がるそぶり。その度に口元の差し込み方や酸素量を加減してもらっている様子。
タールの身体は震えている。先生に尋ねると、切除の痛みと他にも色々痛いらしい。
ただ痛み止めも心臓の兼ね合いから安易には打てないらしく、少しだけ注射してもらっていた。
麻酔が切れたのを確認後、酸素室に運ばれて行きました。
長い長い時間が流れ・・・。まだ完全に横たわったまま口元がふわふわしている。
麻酔は切れたはずなのに、やはり目覚めが遅い。
そして・・・・突然ふっと目覚めた!
ありがとうタール。
頑張った!本当に良く頑張ったね。痛い思いを何度もさせてごめんね。
切除した物体を観察すると、かなり痛みがあった様子。
10歳以上のコーギーにはほとんど見られると言われているヘルニアの痛みかと思っていたけれど、最近腰を丸めて痛そうに歩いていたのは、この腫瘍のせいもあっただろう言うことでした。
組織の一部が溶け出して内臓を刺激している部分と、お腹の内部に引きつれを起こさせていたそうです。考えると痛いのがなんとなくわかります。
まず、1個無事に悪者を退治できました。
術後の経過も無事に乗り越えられますように。
いつも2匹でお留守番しているローラーも1匹で少し寂しそうにしています。
早くタールが戻って来られると良いね。
2013年6月23日|ペットケア
タール闘病記8
昼間に病院に様子を見に行きました。
調子がよければ手術の可能性がありましたが、血液検査の内容は少しずつ良くなっているのに、状態が下がってきました。
面会に行くと、確かに元気が無いかも・・・。目がまたほぼ見えていない様子。
家から離れ、ローラーにも会えず手術準備で食べ物・水の制限も続いているので、ストレスだと思います。
一緒に数メートルですが散歩をして、ずっと横に居させて貰って少し落ち着いて眠り始めました。
検査の状態と本人の状態・・・もうそろそろタイムリミットが近づいているようです。
今夜手術の予定になりました。
無事に乗り越えられると信じています。
2013年6月22日|ペットケア
タール闘病記6 悪戯?
昨夜手術の予定で全ての準備が整い、バリカンも済み、注射の用意も整い、手術室に入る最終検査で、NOサインが出ました。
悪者腫瘍によるものと、手術準備の絶食・水抜きで、加齢による体力低下と脱水状態とその他あまり良くない結果に・・・。
一日点滴を受けてベストな状態を作り上げてからもう一度挑戦することになりました。
21日に再挑戦できるかと思っていたら、先程、タールが点滴を引っこ抜いたと情報が入り・・・・。
薄暗いとほとんど見えないので、昨夜手術の延期が決まり、フードを与えた時も、何となく一緒に食べてしまいそうな気配はあったのですが・・・。
こんな時にそんな悪戯をするんです・・・タールって・・・。昔っからそんな子でしたね、そういえば・・・・。
もう先生にお任せしてベストな状態のときを見計らって、まず悪者1個、綺麗に取れると良いな。
点滴で少し元気になったタール。
2013年6月21日|ペットケア
タール闘病記5
タールの手術予定時間まであと5時間を切りました。
本当に良いのかな?・・・今もすぅすぅと心地よい寝息をたてて眠ってる。
けれどこのまま何も出来なければ数ヶ月一緒に居られるかどうかもわからない。
しかもどういう風にどちらが進行して行くかわからない。
心臓の爆弾さんが落ち着いていれば、必ず乗り越えられる!
頑張れ!タール!明日も明後日も。
どしゃとミッジがいつもくっついていたラムクッションの上が皆のお気に入りの場所。
暑くなったら、横のホームナースクッション(ストローのように空気を通し、そそうをしてもすぐに洗えてすぐに乾く優れもの。なんといっても体重を分散して支えるので、床ずれも出来にくいと良いことだらけです。)
ローラーは今は両方を独占されている様子。
2013年6月20日|ペットケア
続き。
ご飯の後ももう一度、今度はタールだけとお散歩。
最近のタールは食前・食後と2回のお散歩がお気に入りです。
まだ悪者が見つかる前から、心臓の発作や視力の低下があってから、帰ってきたとき何かあったら・・・・。
何かあって戻ってきても、もうタールは息をしていないかもしれない。そんな事をチラッと考えながら毎日過ごしていたので、一緒に過ごせる時間をとても大事に思っていました。
ですので、多少の遅刻は許してもらって、朝食後のお散歩はタールと二人きりで、(母ちゃん、もう帰っても良いよ。)というまでお散歩に付き合っていました。
回りから見たら、同じ所をぐるぐるグルグル、一体ずっと何周回ってるの?というような徘徊の様な散歩ですが、私にとってもかけがえの無い、なんだか幸せな時間です。
うん、体力まだ、いけるね!
さ、お母さん出かけるね。いつもの普通の一日がスタート。
2013年6月20日|ペットケア
タール闘病記3
さぁ、色々わかりました。
検査結果は、2種類でした。
一つ目の悪者はBリンパ球の腫瘍性増殖。
2つ目の悪者は、4年前の肉腫が4年間掛けてこっそりこっそり大きく育ってしまったもの。
ただ、何となくずっと触れていたので、ここの所急成長したイメージがあります。
この2種類とのパターンの戦い方、最先端の治療法、現在のタールの年齢と心臓・皮膚・内臓・骨の状態と与えている薬やサプリメントやとのバランスを一生懸命皆で考えました。
今週の木曜日、まず4年掛けて大きくなった再発の悪者を摘出してもらうことに決めました。
危険を承知の勝負ですが、こちらを放っておくと、次に牙をむいているリンパとの戦いの邪魔になります。使いたい抗がん剤や他の薬を使えなくなる可能性が出てきます。
今のまま何もしないという方法は、一番早く終息を迎えるという結論になりましたので、数ヶ月か数日かまだ年単位で一緒にいられる時間が延びる事、次に戦う相手に迎えるよう、外科手術に望みを繋ぐ事に決めました。
手術に心臓が、生命力が耐えて乗り越えて欲しい。
無事にお腹を軽くして帰ってきて!その日は娘ローラーの13才の誕生日です。
1コ悪者を排除して、一緒にお祝いしようね!
2013年6月19日|ペットケア
色々ありますねー。タールの闘病記始まります。暗い話が暫く続くかもしれませんが・・・・。
少しでも長くこの闘病記が続くことを祈りながら書き始めます。
悲しいことは後で細やかに思い返せないのです。
思い出しながら書こうとすると、無意識に記憶がふっと閉ざされるのです。
どしゃの事も早く書き残さなきゃ、時間が経つほどに少しづつ薄れて行ってしまう。とわかっていても、2年経ってもまだ駄目です。
写真をひっくり返してかき集めて、さあ、書き始めようとしたのです。
幼い頃からのコーギー特有の困ったくせや、一緒に生活していく上で工夫したこと。DMかも知れなかった日々の過ごし方、仲間に囲まれて幸せだった日々、介護の工夫書きたいことが山ほどあるはずなのに、まだまだ・・・・。
なので、今回のタールの闘病記は、今でしょ!の勢いで書かせてください。
6月11日(火)シニア会がとても楽しく、本日も自分にとってとても有意義な時間が過ごせたと思い返していた夜、タールのお腹に硬いものを見つけました。
悪夢がふっと蘇ります。10才の誕生日を一週間前に迎えたあの日も、夜タールのお腹に硬い塊を見つけました。
肋骨に隠れてそこまで大きくならないと見つけられなかった、腫瘍が赤ちゃんの頭ぐらいの大きさで小さい脾臓にくっついて、2日後には摘出手術。
とても綺麗にとっていただいて、その後4年間もの間、転移が認められませんでした。
今回は脾臓はもう無いので、他の部分です。
塊を最新のエコーとレントゲンでで見つけてもらいました。
しかしこれ以上の詳しい検査は、タールの心臓が持ちません。
出来る限りの負担の無い検査を手早く行っていただきました。
その後リンパにも何かが見つかりました。
細胞検査の結果、今のところ2種類の悪性のものと戦っている様子。
14才なのに、本当に偉いやつだ!10才でもう一緒にいられないのかと思わせながら、その後4年間も頑張ってきてくれた。
心臓も腰もエコーやレントゲンで悪いのがわかっているのに、それほど痛そうなしんどそうな顔もせず頑張ってる!考えると胸がつまります。
4月は心臓の心配をしながら、大好きな海に行きました。
その時は(今考えると心臓発作の影響で視力を失っていたようです。)
目の調子が悪く、娘ローラーのストーカーで、金魚のふんで、嫌がって追い払われていました。(お父さん、近いわ!匂がんといて!引っ付かんといて!)(ごめんごめん、見えへんし、匂いで付いていって安全確保してるだけやん!)なーんて声が聞こえてきそうだった。
満身創痍とわかっているんだけど、まだ一緒に遊びたいから、もう少し頑張ってくれるかな?
以前摘出した細胞を検査に出していただいています。今度の2種類と照らし合わせ、これからタールの体調を見ながら信頼できる獣医さんと治療に望みます。
シニア会のメンバーといつも話すこと。
明るく楽しく、最後のその時まで一緒に元気に暮らそう!
2013年6月17日|ペットケア