第11回シニア会 ご報告
3月16日 とても良いお天気の中記念すべき11回目のシニア会が開催されました。
場所は現在ペットと泊まれるペンションの営業をされているK-yardさんです。
京都の有栖川少し街中から外れますが、その分ゆったりとした雰囲気の中で講義を聞くことができました。
先生が映像もお持ちくださるということで、暗幕替わりの簾やカーテン、プロジェクター投影のためのスクリーンなどの準備もしてくださいました。そのほか場所をお借りするにあたり、沢山のご配慮を賜り本当にありがとうございました。
そして今回のメインイベントにDMについての講演にお越しいただいたのは
岐阜大学応用生物科学部獣医臨床放射線学研究室 神志那 弘明先生です。
ここからは、ナイーブな内容でもあり、間違った情報を掲載することにより沢山の方々にご迷惑やご心配をお掛けすることもあり、犬友の輪を広げよう会の会報第5号から抜粋した内容を掲載させていただきます。
先生は国内のウエルシュコーギーペンブロークに多発しているDM研究の第一人者として、DMの研究と、大学附属病院の獣医師として治療に携わっておられ、DMは人の神経難病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)とよく似た病気だということが分かっており、ALS研究チームのお一人としても活躍されています。
○DM(変性性脊髄症)という病気について
1973年にジャーマンシェパードに多い原因不明の病気として報告され、ここ5年の間にウエルシュコーギーペンブロークの発症の報告が増えている。
脊髄がゆっくり傷害される病気
ウエルシュコーギーペンブロークなど限られた犬種で発症する。
発症時期は10歳前後とされる
症状は典型的な進行パターンを示す。(ほとんど例外がない)
発症例は全頭SOD1遺伝子変異が認められる。
現在のところ根本的な治療法がない難病。
今回はこの病気について深く学ぶ機会を得ることができました。
ここからは特に詳しく会報に掲載されていますので、その中の表題のみ記載します。
○病状の段階
○DMで認められない症状
○DMの介護と治療
・日常的なケア
・理学療法
・呼吸筋麻痺はわかりづらい
・呼吸障害が出たらきをつけること
・薬物療法
○質問会
・遺伝子検査について
・DMの発症年齢について
・酸素ハウスの使用
・口がカクカクと震えるのは?
・ヘパアクト(セラクルミン含有の動物用サプリメント)の使用量
・尿失禁・便失禁及び介護について
・DM発症中に関連して出てくる病気
・イビキの音がきになる
・鍼灸をしているが効果は?
・麻痺している足の感覚について
ここにも書ききれない内容盛りだくさんでした。
会報を手に入れたい方は、ぜひ犬友の輪を広げよう会にご連絡下さい。
座談会への参加も随時募集しております。
お気軽にご参加ください。
当日の会場内の様子。
詳しくは岐阜大学附属動物病院のHPをご覧ください。
http://www.animalhospital.gifu-u.ac.jp/vet/dm.html
2013年4月22日|DM(変性性脊髄症)
歯石取りのおまけに。
無麻酔歯石取りを獣医さんにお願いしているので、歯石を取りに来てくれたついでに、その子が膀胱圧迫の方法について気になっていたことをちょこっとお聞きしました。
というのも、先生が歯石を取ろうとしたところ少し尿漏れがあり、DM(変性性脊髄症)と思われるその子が最近膀胱炎を繰り返しており、先生が施術前に絞っておきました。と仰ったので、折角でしたらご指導くださいとお伝えしたところ、快く実際に飼い主さんの前で見せていただき、直接指導もしていただきました。
私も一緒に見学させいていただきました。
どしゃはメスでDMだと思われる症状で、後ろ足から麻痺があり膀胱炎を繰り返し始め膀胱圧迫をし始めたのですが、排便排尿はずっと外でしかしない子で、かなり膀胱圧迫に最初は抵抗があったようで難しかったのですが、その後麻痺が進むとやり易くなりました。(室内のペットシーツの上で絞るより、最後まで外に連れて行って絞る方がはるかに抵抗なく絞れたので、本人の意識は最後までしっかりしていたのだと思います。
クロスはオスで抵抗なくすんなりと絞りやすいタイプでした。
膀胱の場所や絞り方、力加減など1匹づつ全然違うので、勉強になりました。
今回の無麻酔歯石取りでは、新しい事を他にも色々教えていただきました。
コーギーに多い歯の掛けている場所のケアについて。
ローラーも1歳の時に歯が欠けて手術もしたのですが、その後の病気があり(全身麻酔を控えたいと思ったローラーの持病は慢性の膵臓病と突発性血小板減少症)無麻酔歯石除去で本当に当分見ていなかった白い歯が見えるようになりました。
けれどその後は特にお手入れもせずにいたので、また割れた歯の部分が着色してきました。
[歯が割れて歯茎まで到達していると、バイキンも一緒に中に入っていくので、その部分だけでも消毒してあげて。]と言われ、始めてそのような処置を知りました。
来週私もその消毒液を購入し、早速割れてる部分に塗ってケアを続けて行こうと思いました。
2013年4月22日|ペットケア