りく君の2輪車椅子。
事故により、2歳という若さ後ろ足が動かなくなったりく君。
獣医さんから、後ろ足が動くために良くなる可能性はほとんどないと言われ、手術も命をつなぐためのものでした。
色々調べて、当店まで車で1時間以上かけて車椅子を見に来てくださいました。
犬の車椅子を見たことが無いので、この子に合うのかわからないが、とにかく何とかして歩かせてあげたい。そんな気持ちで来ていただきました。
事故から約1年間は、もしかしたら良くなるかもしれない、そう思いながら毎日出来るだけのお世話をして来られました。
排尿・排便の問題も後ろ足が動かないので、ペットシーツを居場所全体に敷き詰めているが、座った姿勢のままでする事になり、毎回汚れてしまいその度に洗っているそうです。
マナーベルトも試したが、動けないため他にする事もないので、ずっと熱心に剥がすことを考え、噛み切ってちぎってしまう。
紙おむつも同様。
外の景色をずっと眺めて、お散歩には出たそうにするので、後ろ足用ハーネスを付けて近所を歩こうとするが、体重がかなりあり、頑張っても飼い主さんが数十メートルで疲れてしまうそうです。
ハーネスを付けると歩けるとわかっているので、装着時に興奮しすぎて、むちゃくちゃな行動になってしまう。
イライラから噛むこともあるそうです。
そのため、時々はカート(台車)に乗せてのお散歩も試し、それは本当に楽しそうで、ご機嫌だそうです。ただ、その時も乗せたり降ろしたりは大騒動だそうです。
きっと、まだ若いりく君は、お外に出たいのでしょうね。
そして、りく君の2輪車椅子が届きました。
車椅子を合わせると、怒るかもしれないと心配されていましたが、全く怒るどころか何度か乗せたり降ろしたりしながら本犬にぴったり合わせるために調整するのですが、その度に、(早く乗せて!)と私たちの手を舐めてくれました。
そして微調整を終えると、歩くどころかすぐに走り回ってくれて、様子を見るために真横で歩く私達も一緒に走っていました。
今はとっても元気に笑顔でお散歩をしていただき、噛み付きや苛立ちも無いそうです。
今年は狂犬病の注射も集合の学校での接種会場まで、この2輪車椅子で歩いて行けたそうです。
お医者さんも、周りの狂犬病注射に来られていたほ他の飼い主さんも、元気な姿に興味津々で、皆さんに(頑張って!)と言われたとすごく喜んでおられました。
良かったね!りく君。
そして本当によく頑張って来られた飼い主さんにも拍手です!
2013年8月12日|ペットケア