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シニア犬の介護 徘徊・昼夜区別なく歩き続ける事について1。

JUGEMテーマ:ペット

犬友の輪を広げよう会の事を新聞に掲載していただいてから、シニア犬の介護について、色んなご相談に来ていただく機会がありました。

その後大いに解決に役立ったと仰っていただいた事について、今後少しずつ書いてみたいと思います。

相談1、テリア犬も飼い主も眠れない。 

1.昼夜問わず吠えたり、歩き回ったりするのが、気になりワンちゃんも飼い主さんも眠れない。(遠吠えの声がとにかく高くて大きい。一晩中叫び続ける日もあり、家族が交代で話しかけたり、なでたりしても変わらない。)

2.痴呆も出てきてずっと歩き回ろうとするが足がおぼつかず、数回以前のお散歩コースで転倒したため、約1年間ほどは散歩にはいっていない。たまにカートに乗せて外に連れて行くぐらいの外出頻度。

3、排尿・排便も安定しないためペットシーツを家中に敷き詰めているが、来客時困る。オムツは可愛そうに思うので、使いたくない。(これについては家族で協力しこまめに交換してしのいでいるので、大きな問題とは思わないと仰っていました。)

4.ペット飼育可の集合住宅にお住まいですが、昼夜問わず泣き叫ぶ声が皆さん迷惑を掛けていると家族中がとてもつらい思いを持ちながら生活されている。
下の住人さんから直接の苦情こそまだ無いが、飼い主も周りの方も叫ぶのを止めさせたい、気持ちよく過ごさせてあげたいのに、愛犬の希望している事や気持ちがわからない。

獣医さんから睡眠薬ももらい飲ませているが、全然効かず、1時間ももたず起きてしまう。

家族全員がこの子のために頑張っているが、限界かもしれない。
どうしてやればよいのか、ほとほと困っている。
何か解決策や、他の方の体験談を知っていたら教えて欲しい。ということでした。

そこで、少しでも解決に役立つのでは?と思ったこれまでの皆さんからの意見を伝えさせていただきました。

その後とにかく夜に数時間ごとに続けて寝てくれるようになったので、家族もきちんと安眠・熟睡できるようになり、介護が苦で無くなった。
運動の場所を区切ることで、排尿・排便の片付けの手間が減り、そこに掛かっていた時間もペットシーツの費用も短縮、縮小できて、他のことをしてあげられるようになった。
その時間を抱っこやカート・ゆっくりのお散歩に当てられるようになり、本犬も気持ちよく疲れ、刺激も受け、その事も夜の熟睡に繋がっていると思う。とご報告いただきました。

とてもとても嬉しかったです。

飼い主さんの様子から、とても追い詰められ、気力・体力ともに疲労されてる様子に気づきました。
まずは手軽なグッズや、他の方々の体験談や、解決に向かった方法等もお話させていただきました。

昼夜の区別がわからなくなる理由はそれぞれだと思います。
我が家の愛犬タールのように、加齢や病気・病気による副作用などで視力を失っているかもしれません。
耳も遠くなっているかもしれません。
何か不具合に感じている事があるのかもしれません。(これは本当に多種多様で、またゆっくり書きますね。)
今回は対応策としてまずは昼間起こして、活動させて刺激を与え、健康的に疲れさせることで夜熟睡してもらおう!とまずお願いしました。

朝・夕としばらくお休みだった散歩を復活させてもらいました。
ゆっくりなら自分で歩ける子だったので、若いときと比べたりせず、時間は20分以内で、朝・夕余裕があれば他にも数回。
少しずつ歩く。嫌がったら抱っこしてもOK!カートに乗せてでもOK!
無理の無い範囲で、外の空気を吸ってもらい、自然光を当てて外気を感じ・色んな匂いを感じさせてみよう。一日中室内より、とても刺激になる筈です。
歩けない日は日光浴をさせて、心地よく疲れてもらおう。光を浴びることで昼夜の区別が付きやすき体内時計の狂いを取り戻そう。
(元気なわんこも暑くても良く日光浴をしています。)
その他、マッサージで血流を良くして、わんこも飼い主も一緒にリラックスしよう。
その時はマッサージの方法も少しお伝えしました。

昼間はおやつタイムやお水を与え、(自分で動ける部分があるのなら、少しおやつを遠くにおいて、身体を動かさせよう。)こまめに刺激を与えて、何もすることが無いから夜の分も寝ているなんて状況を減らすために、気分良くちょこちょこ起こしてみよう。

夜寝るときは愛犬の回りを暗くして眠ろう。(電気も出来るだけ暗くして、昼間との区別を付けてあげよう。目の見えない子も、回りが明るいか暗いかは何となくわかるようですね。)

室内で歩き回る範囲を区切って怪我をさせない工夫に、サークルの利用もあります。
お風呂のクッション性の良いマットを六角形にとめてグルグルと歩かせるというのも良くお聞きします。
例えば下記写真のようなサークルも便利です。
     
こちらは上に飛び出し防止ネットと、下にも取り外し可能な底部分が付いており、排尿・排便の始末も楽です。
今回はこちらをご購入されて、この中を安全にグルグル歩かせる事により、家中のペットシーツ敷詰めが必要なくなったそうです。

この中で歩かせる間、傍で声を掛けたり、するととてもご機嫌で歩き続け、しっかり運動できて夜眠るようになったそうです。
この中で歩いている間は、ぶつかっても座礁しても怪我をする心配は無いため、少しの時間でも目が放せるようになり、入浴も安心して出来るようになったと、他の方からもお聞きししました。

 安全な運動と日光浴とお散歩など外部からの刺激。
お薬は効かないと諦めておられましたが、獣医さんともう一度相談し、他のお薬も試してみることにされたそうですが、運動等を始めてから今は必要がなくなったと仰ってました。

一生懸命ご家族全員で介護をしていらっしゃるお話を聞き、何か少しでもお役に立てる事はないかと色んな方にご相談し、たくさんのお話をお聞きしました。
思いつめていらっしゃる様子が、介護で煮詰まっていたときの自分と重なりました。

皆さんのご協力で、良いご報告をいただきました。
本当にありがとうございました。

飼い主さんが明るい笑顔を取り戻し
てくださったことが、実は一番の解決方法だったかも知れないと思っています。

2013年8月8日|ペットケア

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